こんにちは、小松市の美容室ウプスいすです。
先日、縮毛矯正についての質問をいただきました。
こんな風に思っていらっしゃる方が多いのではと思い記事にしてみました。
Q.「のり」みたいに張り付いた縮毛矯正じゃなく、自然な感じの縮毛矯正をしたい!
「のり」って・・・
表現がすごいのですが、言わんとすることはよーーーーーくわかります。
頭皮に張り付いた様なピンピンの縮毛矯正じゃなくて、自然に丸みを帯びたストレートヘアーですよね。
風が吹くと、サラーーーってなびくやつ(笑)
ご安心ください!
実は、最近の縮毛矯正では逆に「のり」みたいにピンピンにすることが難しいんですよ。
知ってました?
なぜかというと・・・
数年前から縮毛矯正で一般的に使われる薬剤が、どんどん良くなって来ているんですよ。
最近よく使われる薬剤は、手触りや仕上がり感が自然に柔らかい感じに仕上がる様に調整されています。
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少し専門的になるのですが、
アイロンを使ってまっすぐにした後に、髪に塗布する2剤があります。
この2剤の役目はというと、アイロンで髪のクセを伸ばしたのを固定する役目があります。
以前は、この時使用する2剤には「臭素酸ナトリウム」という薬剤がメインで使われていました。
髪のクセを伸ばしたのを、しっかりまっすぐ固定する為に昔は好んで使われていました。
でも、この臭素酸ナトリウムなんですが髪が固くなる特徴があったんです。
「カリッ」と仕上がるイメージです。
これが、「のり」みたいになってベターーと仕上がる原因にもなっていました。
ところが、現在ではどうかというと「臭素酸ナトリウム」から「過酸化水素水」という薬剤にチェンジして来ました。
「過酸化水素水」という薬剤を2剤に使用すると、柔らかいしっとりした質感に仕上がるのが特徴。
お客様の「自然なストレート」というご要望が多くて、「より自然なストレート」をメーカーサイドも感じ取ってこのように変化して来ました。
今では、おそらくほとんどの縮毛矯正剤は2剤に「過酸化水素水」を利用していると思います。
当然、ウプスの薬剤もこれなんですよ。
ですから、最近の縮毛矯正は不自然なピンピンのストレートではなく自然な感じに仕上がります。
ここまでが、薬剤による自然な縮毛矯正の話です。
ここからは、技術面からのお話
薬剤も、以前と大きく変化して来たのはその通りなのですが技術面でも自然に矯正が仕上がるように工夫しています。
例えば、こんな感じで工夫しています。
■普通より根元を大きくあけて薬剤を塗布する。
根元を大きくあけることで、根元に矯正をかけない場所を作りぺったんこになるのをコントロールする。
■薬剤のかかり具合をコントロールして、かかり具合をわざと弱くする。
薬剤の効きをマックスより少し手前でコントロールして、少し弱く矯正をかける。
■薬剤そのものを弱いタイプにして、かかり具合をセーブする。
縮毛矯正の薬剤には、強いもの・弱いものがあり髪の部位や矯正の履歴によって薬剤を使い分けしています。
弱い薬剤を利用して、ほどほどの矯正にすることでぺったんこを防ぎます。
■ストレートアイロンの温度を弱くする。
縮毛矯正するときのアイロンの温度を弱くすると、かかりが弱くなります。
それを利用する方法。
こんな感じで、自然な縮毛矯正をする方法があります。
でも、注意が一つ。
あまり、自然な仕上がりを求めるとどうしても矯正のかかりが弱くなります。
そうすると、持ちも悪くなってすぐクセが戻ることもあります。
そうなると、縮毛矯正をしたお金と時間がもったいないのでほどほどにした方が良いです。
くせや仕上がり具合を良く相談して、判断するといいですね。