縮毛矯正剤の塗り分けについて。

こんにちは、美容室ウプスいすです。

今は梅雨真っ只中という事もあり、ウプスには縮毛矯正をかけにいらっしゃるお客様に多く来ていただいています。

 

縮毛矯正と言えば、今でこそごく当たり前のメニューになりましたが縮毛矯正以前は「ストレートパーマ」が主流でした。

ストレートパーマとは、普通のパーマ液に粘度を持たせた薬剤をクセのある髪に塗布してコームでといたり、下敷きの様なプラスチックの板に張り付けてストレートにしていた技術です。

ただ、この方法だとパーマヘアとかの髪はまっすぐになるのですが残念ながら天然のパーマ(クセ)はまっすぐに伸ばすことが出来ませんでした。

 

しかし、その当時の技術ではそこまでが精いっぱい。

ちょっとクセが伸びるってところで、満足していただいていました汗

 

その後、技術革新があってみなさんがご存知の様なヘアアイロンを使っての縮毛矯正が登場しました。

ちょっと前までは、いかにまっすぐに伸ばすか・・・っていうテーマの元、ピンピンなストレートを目指して各社頑張っていました。

 

ところが、縮毛矯正でクセが伸びるんだという事が実感できるようになると、今度はただピンピンに伸びるストレートよりごく自然な伸び具合にみんなの関心がシフトしていきます。

そして現在の縮毛矯正では、よりナチュラルにソフトな仕上がりが好まれるようになっています。

また、縮毛矯正の薬剤も多種多様でいろんなタイプの薬剤が登場しています。

 

ウプスでも、縮毛矯正の薬剤は3メーカーから取り寄せていてその種類は約10種類になります。

クセの強弱に合わせて、強い薬剤から弱い薬剤まで幅広くあるんですね。

日本人の技術者ってすごくて、いろんな薬剤を開発するので使う我々も勉強して常に新しい情報に塗り替えていかないといけませんし。

 

縮毛矯正で気にかけている事

 

そこでです。

縮毛矯正で最も気にかけている事。それは、薬剤の塗布量と薬剤の塗り分けです。

 

▲上の写真の様に、黄色いカップとオレンジ色のカップを使って薬剤を使い分けています。

黄色いカップには、主に強めの薬剤が入っています。

これは、根元の新生毛(根元から生えてくる自分の髪)に使用する薬剤で、根元の髪ってクセが強いし初めて縮毛矯正をかける部分でもあるわけですよね。

なので、ちょっと強めの薬剤でバッチリかけます。

 

一方、中間の髪や毛先って前回に縮毛矯正をしている箇所です。

しかも、毛先って傷みやすいので刺激の少ない弱い薬剤を使用します。

 

たいていの場合、こうして髪の部位によって薬剤を使い分けています。

 

それと、その薬剤を塗布する時の塗布量もすごく大事。

多い個所や少ない個所があると、縮毛矯正の仕上がりに微妙に影響します。

少ない塗布量のところは、縮毛矯正のかかりが弱い場合があるんですよ。

 

塗布量って、美容師各個人で実は差があります。

それを、練習や実戦によってお店の全員が同じだけの量の塗布量になるように訓練しているんです。

結構、細かい所にも気を配ってやっているんですよ。

それだけ、縮毛矯正って奥が深い技術なんですよ。

 

だから、なかなか時間短縮出来ないし、そして安くも出来ないのが現状です。

どんなに頑張っても、3時間30分から4時間はみっちりかかるし、時間に余裕をもってご来店していただけると助かります。

 

いつも来て下さるKさん。

久しぶりの縮毛矯正で、サラサラになりました。

いつもありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください