前回のエントリーで、黒染めした時に起こりやすい失敗を書きました。
黒髪に戻したいばかりに真っ黒のカラー剤を選んでしまうと、今度明るくしたくなっても難しいこと。
そこで、今日は失敗しない黒髪戻しのポイントを3つに絞って書いていきます。
自分でやる時や美容室でやってもらう時の参考にでもなれば。
ポイント1:カラー剤選定
黒染めする時に、やっぱり一番大切な事はどんな薬剤を使うかってこと。
前回書いたように、あまりにも黒い色を使い過ぎたために次回のカラーリングが困難なケースもあるのでそこは慎重に。
で、黒く染めた様に見えて黒い色が自然に落ちるような色が理想的です。
そこで、ウプスでは色をクロっぽく染める時(トーンダウン)にはそれ用の薬剤を使います。
下の写真のカラー剤がそうなのですが、色を落とす時や白髪染め、そしてツヤ出しなどオイルマイティーに使えるカラー剤です。
名古屋に本社があるサンコールというメーカーのカラー剤。
普通、ヘアカラー剤には色を出す「カラー色味」と「ブリーチ剤」と2つをセットにしてカラー剤を作っています。
これはどこのメーカーでもそうで、日本人の黒い髪色をブリーチ剤で色をブリーチしつつ、カラー(色味)を入れていくんです。
ところが、写真のカラー剤はブリーチを抜いた単純に色だけしか入っていないカラー剤なので明るくなった髪に使用するには最適。
もともと、明るくなっている髪を黒く染めるのでブリーチ剤がいらないのです。
だから、色味だけしか入っていないカラー剤がいいわけです。
色番号はブラウンの5番ぐらいがちょうどいい黒さになるかと。
当然、市販されているカラー剤ではないので市販品を買う場合はオシャレ染めの「ナチュラルブラウンの5番か6番」がいいと思います。
もっと黒くしたい場合は「4番か3番」。
もう、絶対あとで明るくしない場合のみ「白髪染めの3番」ぐらいまで使用可。白髪染めの黒い色は色素が強いので気をつけましょう。
ポイント2:薬剤の塗布順番
使用する薬剤が決まったら、実際に薬剤を髪に付けていくわけですが、付け方も結構大切。
薬剤を付ける順番としては、トップから付け始めて襟足の方に進む感じです。
このわけは、髪を黒く染めたいわけなのでみんなから良く見えるトップ(表面の髪)から塗布した方が、トップが良く染まっていいからです。
下の方へ染めていくまでそれなりに時間がかかるので、時間がかかったトップの方が単純に良く染まるからなんです。
余談ですが、これとは反対にオシャレ染めの時は襟足から塗布するといいですよ。
ポイント3:染まり方をこまめにチェック。時間をかけ過ぎて真っ黒になるのをふせぎましょう
ポイント3としては、薬剤の塗布が済んだら放置するわけですがとりあえず10分を目安に染まり具合をチェック。
オシャレ染めの場合と違って黒染めは案外と早く色が入ります。
やはり黒い色は染まりがいいので、結構早いんです。
ひとつの目安は、放置時間は約10分。
薬剤を塗り終えて10分ぐらいしたら、染まり具合を見てください。
見方は、つむじあたりの髪を束でとって、鏡に映しながら見てみましょう。
分からなければ、家の人に見てもらうとかして判断してもらいましょう。
あまり時間を置きすぎると、薬剤が反応し過ぎて真っ黒・・・
ということも・・・
10分でチェックしてみて、まだの場合は2分刻みでチェック。
まとめ
一口に黒染めと言っても、結構大変。
黒く髪を戻したあとにどうするのかを、ちゃんと考えて薬剤や染め方を決めた方が無難。
分からなければ、いつも担当してもらっている美容師さんにぜひ相談してみてください。
追伸
つい先日、明るいカラーから黒染めにしたお客様。
使用した薬剤は、5番のナチュラルブラウンでした。
元の髪色といったら、こんなカラーでした。
参考にしてみてください!