こんにちは、美容室ウプスです。
今日は、まじめにちょっとカラーのお勉強などと思ったので少しお付き合いください。
昔、美術の授業で習った記憶を呼び起こしながら読み進めていただけたらと思います。
突然ですが、色相環って覚えていますか?
昔、小学校の美術の時間で「色相環図」っていう物を作りませんでしたか?
こんな下の様な図で、これよりもっと色数がたくさんあったヤツ。
下の図は基本の6色だけなんですが、24色ぐらいある色紙を丸い円状に並べて作ったアレです。
あれの事を「色相環」と言って、色の違いを体系的に表したものです。
元々、色は「赤・黄・青」の3原色が基本で、赤と黄色を混ぜると橙色に。
黄色と青を混ぜると緑色。青と赤を混ぜると紫色にと、3原色を基本にどんどん色を混ぜていって色を作るというあれ。
その色相環を利用して、自分達美容師はヘアカラーをする時の参考にしたりします。
特に「補色の関係」は良く利用するんですよ。
補色って?
補色とは、相反する色同士の事で「反対色」なんて言われたりする色のことです。
下の図で言えば、赤の反対色は緑です。
なので、赤と緑が補色の関係と言うのですが、実は補色の関係は色を打ち消す役割もあります。
色を打ち消すってどういう事かと言うと、たとえば赤色を目立たなくするには補色の緑色を混ぜると赤色が消えて赤が目立たなくなります。
黄色を目立たなくするには、紫色を混ぜると補色の関係で黄色が消えてくれます。
この補色の原理を利用してヘアカラーをする時は、良く利用しているんですよ。
やっと今日の本題!
今までが今日の前振り(ながっ)。
この補色を使ってヘアカラーで何をするのかって言うと、こんなシーンで利用します。
こちらのお客様の今日のヘアカラーは、この秋冬の新色の「ヘルシーシナモン」というアッシュベージュの新色ヘアカラーです。
きれいにヘアカラーが出来たのですが、いつもこちらのお客様の髪は赤味が強く出る髪色をしていらっしゃいます。
これは、個人差があって赤味が強く出る人もいれば黄色味が強く出る人もいます。
その人のもともとの髪色に左右されるのですが、その赤味を打ち消すのにさっき出て来た補色の関係を利用します。
ヘルシーシナモンのアッシュベージュ単体でヘアカラーをすると赤味が残ったヘアカラーになるので、スモーキーマットアッシュという赤色の反対色の緑色のヘアカラーをミックスしてヘアカラーをします。
そうする事で、赤味が消えてきれいなアッシュベージュになってくれるんですよ。
自分の様にブリーチして髪がキンパツになったら、ここに紫色の薄いカラーを重ねるとあら不思議・・・
キンパツの黄色味が消えて白っぽくなります。
ヘアカラーってホント不思議ですね。
なので、色相環は絶えず自分達の目の入るところに置いてあるんですよ(笑)
今日はまじめに、カラーの3原色や補色についてでした。
おそまつさまでした。。