こんにちは、美容室ウプスいすです。
カラーリングの種類や方法について、時々ある質問が「ヘアカラーとヘアマニキュア」の違い。
どちらも髪をカラーリングするものなので、似通ったものではあります。
しかし、内容や結果は全然違う物なのでその「違い」や「使い方」について書いてみたいと思います。
出来るだけ専門用語を使わず、わかりやすく書き進めていきます。
ヘアカラーとヘアマニキュア
美容室で取り扱っている、ヘアカラーとヘアマニキュアはこんな形をしています。
左のチューブ形式の物が「ヘアマニキュア」。
たいていの場合、ヘアマニキュアの方は柔らかいプラスチック容器に入っていてヘアカラーよりも大きなサイズ感です。
一方、ヘアカラーは右側のこれまたチューブになっている容器に入っていて容器は金属製が一般的です。
ヘアカラーの方は、もうひとつ薬剤が必要でチューブの薬剤ともう一つの液体の薬剤とを混合させて使います。
▲こちらが液体状の第二剤です。この薬剤とチューブに入っている薬剤とを混合し初めて髪に塗布する事が出来ます。
ご自宅でする時も、容器を振って混合させたり、ハケで混ぜたりしていませんか?
さて、ヘアマニキュアもヘアカラーもどちらも髪をカラーリングする時に使う薬剤なのですが染まり方に大きな違いがあるんですよ。
ヘアマニキュアの染まり方
ヘアマニキュアの方は、やってみた事がある方はわかっていると思いますが、チューブから出したらすぐに髪に付けれますよね?
ヘアマニキュアはヘアカラーの様に薬剤を混合して使う必要がないカラーです。
もうすでに、ブラウンとかオレンジとかアッシュとかの色味が完成していてすぐにカラーリングが出来る手軽さがあります。
髪にヘアマニキュアが塗布されると、マニキュアのカラー成分が髪の表面と表面から少し下の層に侵入してカラーリングがされます。
ヘアマニキュアは爪のマニキュアと同じで、表面をコートして染まります。
もっとわかりやすく言うと、髪をペンキで塗るイメージ。
自分の好きな色で、髪をペンキ塗りする感じですね。
ところが、こころからがマニキュアをする上での大事なポイントなんですが・・・
髪の色はたいていの日本人の方は黒い色をしていますよね。
思い浮かべてみて下さい。
黒い画用紙に、赤やブラウン黄色のペンキを塗ってみてください。想像の中で、塗ってみて下さい。
どうなりましたか?
ベースが黒いので、赤やブラウンを塗ってもはっきり色が分からなくないですか?
マニキュアは手軽に使えるのですが、黒い髪にしても色がわかりづらいのが難点。
ただし、塗布するだけで染まるので髪を傷めることが無く、髪にやさしいカラーリング方法です。
マニキュアがおすすめな方は
- 髪の傷みが気になる人
- 白髪が少ない人
- お手軽に済ませたい人
- 色味にあまりこだわらない人
こんな方にオススメのカラーリングがマニキュアです。
ヘアカラーの染まり方
ヘアカラーの方はどうかというと、ヘアマニキュアの色味が「わかりにくい」という弱点を改善したカラー方法です。
具体的に言うと、髪の黒い色をブリーチして色を抜いて、その抜けた色にカラーを入れる感じです。
黒いキャンパスの画用紙を白い画用紙に変えるのがブリーチの役目になります。
白い画用紙に変えることで、色が付きやすい風にしたのがヘアカラーなんですよ。
その為に、色味の1剤とブリーチをする液体の2剤とを混合して薬剤を作る必要があるというわけです。
つまり、こういう感じで染まっていきます。
髪にヘアカラーの混合した薬剤が塗布されると、まず最初にブリーチ剤が髪の黒色をブリーチしていきます。
それと同時に、ヘアカラーの色味がブリーチされたところへ侵入していき発色して色味が出てきます。
ブリーチと発色を、同時に行っているのがヘアカラーなんですよ。
また、色味が豊富なのもヘアカラーの特徴です。
ヘアカラーがおすすめの人
- 白髪の量が多い人
- 髪色を明るくしたい人
- ヘアカラーの色味を長時間持たせたい人
- カラーチエンジをしたい人
髪色が明るくなるのがヘアカラーの方なので、おしゃれ染が希望の方はこちらのヘアカラーになります。
まとめると
ヘアカラーとヘアマニキュアは、両方とも髪を染めるということは同じなのですが、こんなに違いがあるんですよ。
おさらいすると・・・
ヘアマニキュアは
- 色がわかりにくい
- お手軽
- 髪の表面に色が付く
- 傷みにくい
- 白髪染めにいい
- 色味が少ない
ヘアカラーは
- 髪をブリーチして色が付きやすくする
- 髪の内部で色が発色する
- ブリーチするので髪のケアが必要
- ヘアマニキュアに比べると、ちょっと面倒
- おしゃれ染に最適
- 色味が豊富
こんな違いがあります。
どちらも長所・短所があるので、その違いを上手に利用して使い分けたいですね。
迷ったら、美容師さんに聞いてみましょう。
では、また。。