いよいよ、この10月から消費税が10%へと上がる様です。
個人的には、消費税増税は大反対の立場なので、今からでも撤回を安倍さんが言わないかなって少しだけ期待している私です。
それはさておき・・・
消費税が10%に増税されるのと同じ10月から、「キャッシュレス消費者還元事業」がスタートするのをご存知でしょうか?
お買い物の金額の2%や5%をポイントなどで消費者に還元しようという同サービス。
この件についてお客様にも質問をいただく事が増えて来たので、同サービスが始まる前に「キャッシュレス消費者還元事業」とは何かを出来るだけわかりやすく書いてみたいと思います。
非常にわかりにくい制度で、見切り発車的な一面もあるのでお客様の中でも混乱がある様ですので何かのヒントになれば嬉しいです。
「キャッシュレス・消費者還元事業」とは?
「キャッシュレス・消費者還元事業」とは、経済産業省が始める「消費税増税」における消費の落ち込みを防止する為に行う事業の事です。
期間は限定的で、増税が始まる10月1日から翌年の6月30日までの9か月間が事業期間となります。
「キャッシュレス・消費者還元事業」は、二つの柱からなる事業で
- 消費者の為になる事業・・・キャッシュレスでのポイント還元事業(2%もしくは5%還元)
- 店舗の為になる事業・・・決済端末の補助、決済手数料の補助
この二つが事業の柱で、消費者と店舗双方が増税によるダメージから保護をする事を目的にスタートする事業です。
ざっくり言ってしまうと、「2%の増税をする代わりに来年の6月まで増税分を補てんするから許してねっ。ただし、キャッシュレスでね。」という事業です笑
還元するポイントも税金なわけですから、なんとも複雑な制度ですよね。
「キャッシュレス・消費者還元事業」と軽減税率がごっちゃになっている人多数
「キャッシュレス・消費者還元事業」をわかりにくくしているのが、この「軽減税率」制度です。
「軽減税率」制度も同じく10月から始まる制度なので、お客様とお話ししていると「キャッシュレス・消費者還元事業」と「軽減税率」がごっちゃになっている方が多数いらっしゃいます。
「キャッシュレス・消費者還元事業」とは、この前に書いた様に増税分をポイントで還元する事業の事でしたよね。
一方、「軽減税率」とは、食料品や飲料や新聞などの週二回以上発行される読み物に限って税率を現行の8%に据え置くって制度の事。
- キャッシュレス・消費者還元事業・・・キャッシュレスでの買い物の金額によってポイントが還元される制度
- 軽減税率・・・食料・飲料と新聞などの週二回以上発行される読み物は8%で据え置き
この様な違いがありますので、この機会に覚えておきましょう。
ちなみに、10月からは8%の商品と10%の商品がお店によっては混在しているケースもたくさんあると思います。
コンビニやスーパー、ドラッグストアなど食・飲料と日用品がある店舗だとレシートがとんでもなくややこしくなりそうですね。
「キャッシュレス・消費者還元事業」のポイントはどうすればもらえるの?
ここまでは、「キャッシュレス・消費者還元事業」についてどんな制度なのか書いて来ましたが、なんとなくイメージ出来たでしょうか?
では、ここからは具体的にどうすればそのポイントをもらえるのかについて書いていきたいと思います。
まず大前提は、「キャッシュレスでポイント還元事業に登録している中・小の店舗でお買い物をする」という事が大前提になっています。
すなわち、キャッシュレスでお買い物をした場合に限るという事です。現金で購入した場合は、このポイント還元を受ける事が出来ないので注意が必要です。
また、ポイント還元事業に登録している中・小の店舗は、こちらのサイトから確認できるのでいつも良く利用する店舗がポイント還元事業に参加しているのか確認しておくとよいですね。
■キャッシュレス還元マップ
https://content.zaim.net/cashless
なお、ポイントの還元率なのですが、2%の還元・5%の還元と二つの還元率がありますがこの違いはと言うと・・・
-
- 2%還元の店舗・・・大手チェーン店舗やファストフード、ガソリンスタンド
- 5%還元の店舗・・・中小・小規模の店舗(小売店、美容室、洋服などの個人店など)
※大手スーパーやデパートは除外店舗となっています。
と違いがありますので、ここも要確認です!
ちなみに、ウプスとグミの両店舗はすでにポイント事業参加店舗なので、ご安心ください笑
また、キャッシュレスの手段ですが、今のところこのような決済手段がキャッシュレス決済と認定されています。
- クレジットカード
- 電子マネー(交通系含む)
- QRコード決済
- モバイル決済
普段お使いのキャッシュレス決済がほぼカバーされていますので、普段通りキャッシュレス決済をすればポイント還元される様です。
還元されるポイントの上限と還元方法
お買い物に応じて、2%・5%のポイント還元されるのはいいのですが、実際にはどれぐらい還元されるのでしょうか?
実は、無限にポイントが還元されるわけでは無くて、使用するキャッシュレスの手段によって還元されるポイント上限が変わって来ます。
この辺も実にわかりにくく、まだ詳細が決まっていない所もある様です。
決済方法によって区分けしてみると・・・
- 大手クレジットカード・・・基本的に1枚につき、15,000円/月利用分まで
- 電子マネー・・・各社によってマチマチ
- QRコード・・・各社によってマチマチ
と、各サービスによって上限のばらつきがある様ですのでお使いの決済方法について各社のウエブサイトで確認をしておくとよい様です。
また、還元方法ですがこれも各社で還元方法が違う様です。
例えば、JCBカードやイオンカードでは、クレジットカードの利用金額から上限で15,000ポイントまで利用金額から相殺となります。
つまり、利用代金の引き落としのタイミングでポイント還元分をお金で換算して相殺してくれるようです。
また、楽天カードでは上限15,000ポイント(ひと月)までのスーパーポイントで還元される様です。
少し前にニュースで見かけた方もいらっしゃるかもしれませんが、大手コンビニ各社では支払い時にその場で2%の値引きで還元を行う様です。
本来であればポイント還元が事業の柱だったはずが、現金値引きにと姿を変えてしまう様ですので「あれれ」って感じです。
還元ポイントの上限や還元方法も、各サービスを提供している決済業者によって違うのでとても複雑でわかりにくい制度となったようです。
いち消費者としては、各社共に同じ条件で利用できるともっとわかりやすい制度になったと思うのですが、今のままだととても複雑でお得に利用できているのかとても心配ですよね。
まとめ
ここまで、「キャッシュレス・消費者還元事業」について書いて来ましたがイメージ出来たでしょうか?
なんとなくわかった様なわからない様な感じですか?
特に、還元方法や還元上限になるとホント複雑でわからなくなってしまいます。
しかも、全国の店舗が対象じゃなくて、一部の参加店舗だけが対象になるというのも自分的には意味不明な制度です。
政府の試算によると、全国にはポイント還元対象店舗が200万店舗あるそうなのですが、今現在(9月5日時点)でこの事業に参加表明している店舗は全国で577,885店と約30%ほどの加入率にとどまっている様です。
ポイント還元に使うお金が「4,000億円」と聞くと、なんだかなぁーと思うのは自分だけでしょうか?
ただ、始まってしまうからには参加しないのもなんとなくイヤなので、自分なりに考えてポイント還元を体験するのも一考かと思います。
それにしても、2%の増税は痛いですよね!
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