見習い先の美容室を探し始めたのですが・・・。美容師になるぞpart3。

2014-630

 

前回までの記事は 美容師になるぞ part1  part2

 

親から美容師になる事を反対されたのですが、なんとか説得して自分の気持ちをしぶしぶながらわかってくれた両親。

そうなると次は自分を雇ってくれる美容室探しです。美容師になる前は、鉄工所に勤めていた自分。働き口の見当なんてまるでない自分。救いは、結婚相手のママさんが美容師であったこと。そのママさんに、いい美容室は無いかととりあえず相談。

その時は、ママさんが勤務していたお店は小松市内の美容室。小松市内のお店について、あれこれ教えてもらう毎日。でも、ママさんが言うには「どうせ働くなら、小松じゃない方がいいんじゃない?」と。

 

理由をたずねると、当時は今の様に男性美容師がまだまだ少ない時代。ましてや美容室を経営している男性美容師が本当に少なかったんですね。小松市内を見渡しても、当時は今ほどお店も少なく男性の経営者は数えるほど。ほとんどのお店は女性の経営でした。

なので、「お父さんが働くなら男性の経営者の多い金沢市で探したら?」と言う事でした。それと、金沢市の方がお店も多いから見つけやすいかもという事も。

そんなわけで、お店探しは金沢市を中心に探すことになったんですがここから大変でした。探すといっても、今の様に求人誌があるわけでもないし、インターネットで求人情報を探すという事も出来ず・・・

 

ひたすら電話帖とにらめっこしながら、良さそうなお店の名前を見つけてはお店を見に行ったり、ママさんを連れてシャンプーブローだけをしてもらってお店を見たり。

そんな事を繰り返して「ここは」というお店を見つけました。

 

そこは、男性の経営者でスタッフも男性が一人のお店。お店は武蔵が辻にあって、なかなかの繁盛店。外からのお店の雰囲気もよく「ここがいいなぁー」と思いながら実際に散髪をしてもらいにそのお店に行きました。

カットをしてくれたのは、そのお店のスタッフの方だったんですが、接客もなかなか良くて仕上りもgood!帰りがけに、思い切ってその担当者にスタッフ募集をしていないか聞いてみました。

その担当者はとっても驚いて「店長に聞いてみます」って言って取り次いでくれました。

しかしその結果は、あえなく夢破れて「今は採用をしていない」という返事。また、次の日からお店探しが始まりました。

 

そうこうしているうちに、中学時代の友人の宮野君という同級生がいたのを思いだしました。宮野君は、高校卒業後理容師の道に進んで金沢にすんでいる事を思い出し、どこかいいお店を知らないか聞いてみる事を思いつきました。

さっそく宮野君に連絡を取ってみたところ、「美容師の友達がいるから聞いてやる」って心強い返事。待つこと数日。宮野君から、3つほどのお店を教えてもらいました。で、宮野君とも相談してその中の1つのお店に決めて面接希望の電話を入れ面接までこぎつけました。

 

当時、そのお店は野々市に本店を構えていて支店が金沢市の泉ヶ丘にあるという当時としてはなかなかの大型店。お店の社長は美容師ではなく自動車販売の経営をしている男性。美容室の方は、女性店長に任せてお店を切り盛りしているようなお店でした。

社長面接のとき、自分の年齢(その時24歳)が美容師になるにはスタートが遅いのでは?と気にしていたのですが、やたらその時はやる気満々の自分だったのでなんとか採用してもらう事が出来ました。その時は、秋も深まった11月でした。

こうして、自分の美容師人生はスタートしました。

 

 

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