美容雑誌やヘアカタログなんかを見ていると、よく「レイヤー」とか「レイヤーカット」という言葉を目にすると思います。
お客様にも、時々質問される事がある「レイヤー」。
今日は、この「レイヤー」や「レイヤーカット」という言葉について解説したいと思います。
よくわかる!「レイヤーカット」について。
そもそも「レイヤー」って言葉の意味は?
そもそも、「レイヤー」ってどんな意味のある言葉なんでしょうか?
goo辞書によると・・・
- 層、階層
- 重ねること
という意味のある英語なんですね。
つまり、いくつもの層になって重ね合わさっていることを「レイヤー」という風に呼んでいます。
洋服の世界でも、「レイヤード」という言葉がありますが、「重ね着」のことを意味しますよね。
それと同じ様に、美容の場合でレイヤーというと「髪が重なり合って出来た段」のことをレイヤーと言います。
なので「レイヤーカット」と言えば、わかりやすくいうと「段カット」のことを「レイヤーカット」と言います。
レイヤーカットって?
それじゃ、「レイヤーカット」って具体的にどんな段カットなの?って話ですが、こんな絵を描いてみました。
通常、レイヤーカット(段カット)と言うと下の図の様に上の髪(トップの髪)が短くてその下の髪ほど長くカットされています。
そうすることで、髪の毛が自然に落ちた時に「短い髪の毛」から「長い髪の毛」に階層(重なり)が出来て段が付きます。
これが、レイヤーカットの原理なんですよ。
上の図の例でいくと、上が短くて下が長いので「ウルフカット」の様な段差が結構あるカット方法になります。
この原理を利用して、いろんなレイヤーカットが出来ます。
例えば、こちらの例だと髪の毛の長さを頭皮に対してすべて同じ長さでカットすると、自然に髪が落ちた時には頭の丸みに沿った自然なレイヤーカットになります。
こんな風に、段差の強弱を付けてお客様のご希望に沿って段を入れてカットしているんですよ。
レイヤーカットは軽さが出るカット
髪の毛に段差が出来ると、髪が揃ったスタイルより段差の分だけ「軽さ」が出ます。
つまり、段が付くおかげで「重み」が取れて「軽さ」が出るので、髪の多い人や髪を軽くしたい人はレイヤーカットがおすすめです。
今のヘアスタイルって、ある程度の軽さが求められるのでレイヤーカットはとっても良く使うテクニックです。
▲メンズのレイヤーカット。トップが短くて頭の丸みが出ていますよね。
▲こちらもレイヤーカット。毛先に段を入れて軽くしたところで、パーマをかけています。
毛先にレイヤーを入れて段を付けることで、毛先に軽さが出てフワフワ感が出てくれます。
▲こちらも毛先に段カットをして、重たくならない様にしたカットです。
▲こちらはロングでのレイヤーカット。毛先に段カットをして、アイロンで巻いた時に形になるように段を入れます。
▲そして、自分達ももちろんレイヤーカット。
スタッフすえさんの髪型は、ウルフカットに近い感じでトップが短く下に行くほど長くなっていますね。
まとめ
こんな感じで、現代のヘアスタイルには「レイヤーカット」ってなくてはならないカット方法なんですよ。
レイヤー(段の入れ方)で、ヘアスタイルが無限に出来るので需要がいっぱいあります。
美容室で、「レイヤーカットにしましょうね」って言われたら、「段を付けて軽くするんだな」って思っていただければだいたいOKです。
あとは、レイヤーの強弱をオーダーすればさらにいいです。
うんと軽くしたい場合は、レイヤー(段)を強めにいれてみる。
あまり軽くしたくない時は、レイヤーを少しで抑えてみる。
こんな風に自分の希望に合わせて、美容師さんに相談してみるといいと思います。