こんにちは、美容室ウプスいすです。
先日、ヘアカラーの色味についてお客様から質問をいただきました。
今日は、そのことについて書いてみたいと思います。
質問 ヘアカラーの色味で明るく見える色はどの色ですか?
[aside type=”warning”] ご注意
まず、最初におことわりしておきますが、ヘアカラーの色に関してはいろんな解釈があってここに書いてあることが正解ではないです。美容師さんによっても考え方が違うので、参考程度に考えていただけるといいかと思います。 [/aside]
さて、色味についてのご質問をいただいたのですが、まず色味についてです。
色味とは、赤・黄色・オレンジ・ブラウン・グリーンなど、色そのものの事を指して言う場合が主です。
なので、「色味=色」と思って読み進めていただけるといいかと思います。
では、こちらのカラーチャートを見てください。
ヘアカラーをする時に美容師さんが見せてくる色見本(カラーチャート)です。
メーカーによっては色の呼び方が少し違うかも知れませんが、おおむねこんな感じの呼び方をすると思います。
一番上の欄に色がずらっと並んでいて、左から順に
- ニュートラルブラウン(ブラウン)
- チェスナットブラウン(ベージュブラウン)
- アッシュ
- マット
- ゴールド(イエロー)
- オレンジ
- レッド
- ピンク
- パープル
とこんな感じに色味が分かれています。
ヘアカラーの明るさを見る時は、単純に数字の大きい方がより明るくなります。
例えば、ブラウンの6番の色より12番の色の方が明るくなります。
この色見本(カラーチャート)の場合、左端に数字が書いてありますが13番が一番明るい色になるということですね。
ところが、実は色味によって同じ番号のカラーでも明るさに変化があります。
つまり、明るく見える色味があるって事なんです。
明るく見える色味はどれ?
では、次にこれをみて下さい。
学生の時に理科や美術の授業で見た事があると思いますが、これを「色相環」といいます。
(image:DEMI)
色の変化を表した色相環。これを見ると何か気づきませんか?
色は色相環でこうして見ると、右側の色、つまりオレンジや黄色が明るく見えて逆に青や紫などは暗く見えます。
つまり、同じ8番のカラーでもイエロー系の色味とブルー系の色味を比べた場合、イエロー系の8番のカラーの方がより明るく見えるという事なんです。
「より明るく見せたい場合は、イエロー系やオレンジ系の色味を選べばいい」という事になりますね。
逆に落ちついたカラーをしたい場合は、グリーン系やブルー系の色味を選べばいいってことです。
ちなみに、オレンジやイエロー、赤なんかの色味の事を「暖色系」って呼び、青や紫色の事を「寒色系」って呼ぶこともあります。
じゃー、ブラウンはどうよ?
一番、ヘアカラーでおなじみの色味「ブラウン」なのですが、ブラウンって色味は暖色系の色味ですが案外仕上がりが暗くなります。
これは何故かって言うと、ブラウンには赤色がプラスされているからです。
いわゆる、「栗毛色」ってやつですが、赤味が強く出る場合があるのがブラウンです。
赤が強く出ると、色って暗く見えてしまいます。
これは単純な話で、理由は髪は黒いからです。
黒い画用紙に赤いペンで文字を書いても赤く見えませんよね。エンジっぽい色になってくすんで見えます。
髪も黒いので、赤が強く出るブラウンは案外暗く見えるって事なんですよ。
だから、明るく見せたい時のブラウンの場合は「ベージュ系ブラウン」を使うといい感じになります。
ベージュ系の色味は黄色系なので、さっきの法則でいくと明るく見えるってわけです。
活用シーン
今までのお話で、だいたい明るく見える色味についてわかっていただけましたでしょうか?
明るく見える色味は、黄色・オレンジ・ベージュといった暖色系の色味でしたね。
そこで、この法則を利用したらこんな感じで使えます。
会社などで、どうしても明るく出来ない場合ってあると思います。
例えば、「ヘアカラーは最高で7番ぐらいまで!!」って会社もあるかと思います。
そんな時、これを思い出していただければいいかなって思います。
同じ7番でも、オレンジ系やベージュ系、イエロー系の7番の方が仕上がりが明るいのでそれら暖色系を選ぶといいという感じ。
色味の好き嫌いはこの場合忘れていただいて笑
逆に落ちつかせたい場合は、寒色系のブルー系やアッシュ系の色味を選べばOKという感じ。
これは、ある意味自己満足の世界なんですが・・・笑
どうしても規則で明るいカラーが出来ない場合は、こうして暖色系の色味を選択すれば、同じ番号の色味より少し明るく仕上がるという・・・
こんな風に、色味によっても見え方が違ってくるんですよって話でした。
今日はこんな感じ!!
では、また。。