前回までのお話は・・・
◆美容師になるぞ part1 part2 part3 part4 part5
美容師の命、シャンプー。毎日毎日シャンプーの日々。おかげでシャンプーにもすっかり慣れて、上手に出来る様になりました。
シャンプーが出来る様になると次のステップとして、トリートメントのやり方を覚えたりヘアカラーの塗布の仕方を習ったり、段々仕事の幅が増えていきます。
ここまで来るのに、見習いから始めて2ヶ月~3ヶ月ほど。人よりだいぶ早く仕事を覚えていきました。
次の課題は、パーマを巻く技術の練習です。
ワインディング
パーマを巻く技術の事を我々美容師は「ワインディング」という風に呼んでいます。
上の写真の様に、パーマを巻くロッドと呼ばれる円筒形の物を規則正しく髪に巻いていく技術なのですがたいていの場合はシャンプーが出来る様になってから練習を開始します。
美容学校を出た新人は、一応このパーマ巻「ワインディング」が出来ているのですが全くの素人から始めた自分は当然パーマを巻くことは出来ません。
そこで唯一の男性スタッフのU先輩に手取り足取り教えてもらいながら練習開始です。
先輩の巻く様子を美容室に入店後は毎日の様に見ていたので、自分も出来そうだなと思ったのが甘かった。とんでもなく難しく難敵でした。
そもそも、髪をロッドに1本巻く事すら出来なくて指が引きつりそうになりながら練習。シャンプーの時もそうだったんですが簡単そうに見える事ってやってみると大いに大変というのが良くわかりました。
シャンプーの練習の時の様に、閉店後の店内で残って練習の日々。
最初は1本巻くのに10分ぐらいかかっていたのが次第に出来る様になってくると1分ぐらいで出来る様になり、それが次第に早くなって20秒ぐらいに。
そして、徐々に本数を増やしていって最終的には60本を25分ぐらいで巻けるようになりました。最終的には60本を20分ぐらいで巻ける様になるまで練習を繰り返します。
営業中は、お流し、そしてシャンプーが中心の仕事で時々白髪染め。
白髪染めの方が失敗が少なく、ハケの動かし方や染めていく手順さえ覚えれば出来る仕事なので先輩の手が回らない時は時々白髪染め。
こんな感じで毎日が過ぎていきました。
そんなある日、突然ある出来事が勃発しました!!